朝日新聞デジタル 7月11日(木)2時3分配信
【大岩ゆり】中国で人への感染が広がった鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスに対し、すべての年代の日本人に免疫がないことが東京大と国立感染症研究所などの研究でわかった。日本に上陸すると被害が大きくなる可能性が高いことを示す結果で、11日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
2009年に世界的大流行を起こしたH1N1型ウイルスに対し、中高年以上の人はある程度の免疫を持っていた。ところが研究チームが、10~12年に採取された血液を使って日本人の免疫を調べたところ、0歳代~90歳代の500人全員がH7N9型に対する抗体を持っていなかった。
また半数が死ぬ量のウイルスをマウスに感染させて抗ウイルス薬を投与する実験では、タミフルやリレンザ、イナビルを投与されたマウスは、死ななかったものの体重が2~4割も減少。人でも効きにくいかもしれないことを示す結果となった。承認申請中の新薬T705を投与されたマウスの体重は減らなかった。
チームの河岡義裕・東大医科学研究所教授は「09年のH1N1型は、成人に多少は免疫があったので重症化する人も限られていた。H7N9型に対しては誰も免疫がないため、重症化する恐れがある。秋以降、また人への感染が起こるかもしれないので、注意深く状況を調べる必要がある」と話す
。
。
「H7N9」型鳥インフル パンデミックなら甚大被害 研究グループ:
フジテレビ系(FNN) 7月11日(木)6時49分配信
東京大学などの研究グループは、2013年4月に、中国でヒトへの感染が確認された「H7N9」型鳥インフルエンザについて、世界的な大流行、いわゆる「パンデミック」が起こった場合に、甚大な被害になるとする研究結果を発表した。
研究グループによると、中国の患者から採取したH7N9型鳥インフルエンザウイルスを調べたところ、すでに哺乳類の体内で増殖する性質を持っており、フェレットを使った実験で、空気感染することが確認されたという。
また、ヒトは、このウイルスに対する免疫を持っておらず、「タミフル」や「リレンザ」などの抗ウイルス薬についても、効きにくいこともわかった。
研究グループでは、ひとたびパンデミックが起これば、甚大な被害を引き起こす可能性が高いとしている。
最終更新:7月11日(木)6時49分
---------------
でじゃびゅ(笑)。